2010-07-17

Marantz BD8002 を買った

2010 年前半に、オーディオ/シアター系の製品を数点購入した。ただ、今年の前半は多忙だったためエントリーにすることができなかった。ようやく夏休みに入り時間も取れたので、購入当時の様子とその後の使用感をエントリーしたい。

Marantz BD8002

2010-01-30、Marantz の Blu-ray Disk プレーヤー Marantz BD8002 を購入した。

Summer Wars と This is it

今年、BD プレーヤーを購入するということは決定事項だった。というのも、映画「サマーウォーズ」があまりに素晴らしく映画館に 4 回も観に行って大泣きした結果、Amazon で Blu-ray 版を予約してしまったため。予約開始は 2009 年 12 月で、発売日は2010-03-03 だった。この時点で Blu-ray 再生環境はなかったので、BD プレーヤーの購入は 3 月までに行なうことが必須事項と (ぼくの中では) なった。

そんな状況に一石を投じた作品があった。マイケル・ジャクソンの「This is it」。12 月末の再上映でようやっと観ることができ感動した。勢いに乗って BD 版も買ってしまった。BD 版が届いたのは 2010-01-27 のこと。BD プレーヤー購入は 3 月まで... という予定は大幅に前倒しにされた。

Pioneer BDP-120

1/30 当時、BD プレーヤーの購入候補は一つに絞られていた。Pioneer BDP-120。BD/DVD の再生専用機。

Pioneer ブルーレイプレーヤー BDP-120
Pioneer ブルーレイプレーヤー BDP-120

十万円代の CD プレーヤーを比較試聴して (1, 2, 3)、プレーヤーで音質が変わることは確認済み。当然、映像の質もプレーヤーで変わることは予想が付く。高額な BD プレーヤーは買えないが、なるべく「使い勝手」より「音質・画質の優れた」プレーヤーを買いたいと思っていた。

BDP-120 は定価 16,079 円。実売は 1 万 5 千円を切る。再生性能においては同価格帯で一つ抜けているとの評価を聞いていた。これを買おうと、オーディオ・ショップに足を運んだ。手には「This is it」を持っていた。

伏兵 Marantz BD8002

店に入って「BD プレーヤーとして Pioneer BDP-120 を買いたい」と言ったら、「実は出物がある」と別室に連れられた。見せられたのは Marantz BD8002。定価 33 万 6 千円。これが展示処分品になっていた。で、ここではちょっと書けない価格を提示された。もちろん BDP-120 より高いのだけど、とち狂ったのか? と聞き返したくなる値段だった。

悩む。

そこで「This is it」を持ってきていたことを思い出した。BDP-120 と BD8002 の画質を比べたいと申し出る。しかし、運の悪いことにディスプレー (というかそこの場合プロジェクター) が全て出払っていた。画質の比較は出来ない。

それではと「音」だけを比べることにした。同じアンプ、スピーカーに BDP-120 と BD8002 を繋ぎ換え、音だけを聞く。ディスプレーがないので、「今、メニューが表示されてるはず」「これで再生が始まるはず」「チャプター変更はこれで OK なはず」と目隠し状態で行なう。それで同じチャプターを聴き比べた。

BDP-120 は素晴らしかった。が、BD8002 は映画館の中で聞くやうな音だった。

かうしてぼくは陥落した。2 万円弱の BD プレーヤーを買いに来たのに、持って返ったのは定価 30 万円オーバーの BD プレーヤーになった。

Marantz BD8002 & Primare I30

2ch/4ch で楽しむ

購入当初は 2ch で BD を楽しんでいたが、時間が経つとサラウンドも試したくなってきた。

そこで今はリア・スピーカーに (PC 用のスピーカーに使っていた) ONKYO GX-70AX を繋いでいる。

ONKYO WAVIO アンプ内蔵スピーカーシステム 15W+15W GX-70AX(B) /ブラック

普通、4ch で音を鳴らす時は AV アンプが必要になる。ところがぼくが持っているのは 2ch 専用のアンプ。アンプがなければスピーカーから音は出ない。けれど、PC 用のアクティブ・スピーカー (GX-70AX 含む) はスピーカー内部にアンプを内蔵しているから AV アンプが要らない。フロント・スピーカーは 2ch 専用のアンプから音を出し、リア・スピーカーとして GX-70AX を直接 BD8002 のリア端子に繋ぐ。

ここで注意すべきは、フロント・スピーカーへの出力。BD8002 には、2ch 用の LR 端子と 7.1ch 用の端子の二種類が付いている。2ch 用の端子に繋ぐと 5.1ch の音源は 2ch 用にミックス・ダウンして音が出る。フロントの音もリアの音もセンターの音も全部混ぜこぜにして音を出す。一方、7.1ch 端子のフロント LR に端子を繋ぐと 5.1ch の音源のフロント LR の音が正しく出力される。では、どちらを選べば良いかと言うと、フロント・スピーカー用には実は 2ch の端子へ繋ぐのが正しい。というのも、台詞系の音はセンター・スピーカーから出るため。センター・スピーカーのない 4ch 出力で 7.1ch 端子の LR に接続すると、台詞がすごく小さな音になってバランスを崩す。ひどい時は台詞が聞こえなくなる。

接続さえ気をつければ、4ch のサラウンド再生は楽しい。音が全周囲から囲み込む感じは、映画館を彷彿させる。ただし、ちゃんとした AV アンプを使っているわけではないので、フロントとリアでスピーカー音量が揃わないという問題はある。あくまで「お手軽サラウンド」の域を出ないけれど、サラウンドの楽しさは十分楽しめる。ピュアに音を楽しみたい時は、リア・スピーカーの音量を 0 にする。

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