2012-05-14

オーディオ・オフ会 なお&トラさん邸訪問 (第 5 回)

2012-05-13 (日)。なお&トラさん邸を訪問した。2012-03-04 の訪問以来、2 か月ぶり。5 回目の訪問。

今回は、新作自作 CD プレーヤーの試聴が目的。なお&トラさんは、塚田氏 (師匠と呼ばれている) 自作のアンプを愛用しており、スピーカーにも塚田氏の手が入っている。愛聴するのは LP 盤で、CD 盤はあまり聴かない... と言う。

実は、なお&トラさんは塚田氏改良による CD プレーヤーも持っているが、LP プレーヤーとの質の差が大きく CD を楽しめないのだという。それが、今年の 4 月。塚田氏新作の改良 CD プレーヤーが素晴らしくて、最近は CD も聴くようになったとか。そういう訳で、新作 CD プレーヤーの試聴に伺った次第。

今回のオフ会には、G さん、I さんの二人が参加。なお&トラさんとぼくを含めて、4 人でのオフ会となった。時間は 14:00 から 20:00 まで。音楽あり、ケーキあり、コーヒーあり、夕食あり、アルコールあり (お子様なぼくには中国茶!) 。時間は長いが、体感的にはあっという間の一時だった。

オーディオ・システム

バークレー・デジタル

  • CD トランスポート: バークレー・デジタル F1-CD
  • CD プレーヤー: モデルA (旧・塚田改 CD プレーヤー)
  • CD プレーヤー: モデルB (新・塚田改 CD プレーヤー)
  • DAC: Stellavox ST2 (改)
  • アンプ: 塚田アンプ
  • スピーカー: Spendor BC-II (改)

写真に映っているのが、バークレー・デジタルのトランスポート。塚田氏改良の CD プレーヤーをどう呼ぶか悩んだが、ここはシンプルにモデルA、モデルB と呼称する。今回はバークレー・デジタルとモデルA・モデルB の三機種の比較試聴を行なう。

バークレー・デジタルとモデルA は DAC に接続後、パワー・アンプに直結。モデルB は DAC を介さずに別のパワー・アンプに直接した。スピーカーはいずれもスペンドールを使用。

感想

モデルB の音を聴き、ぼくは感想を書くことを諦めた。

巷の絵画を褒めることは難しくない。良い点をピックアップし、最後にちょっぴり悪い点も書いておく。「昔より良くなったね」「でも、ここのバランスが悪くなったんじゃない?」。適確に指摘できれば、描き手も喜ぶ。でも、目の前に「モナ・リザ」を持って来られたら何と言えば良いだろう? ぼくには月並みな言葉しか出て来ない。過去に多くの人々が口にした言葉。本に載せた文章。いや、きっとそんな言葉すら、ぼくの日本語力と鑑賞眼では口にすることは出来ないに違いない。いっぱしな評論をするよりも沈黙したい。それでも感想を聞かれたら? 陳腐ながら、こんなことしか言えないと思う。「凄いですね」。

モデルB の音を聴いた感想はそんな感じ。

加えて、なお&トラさんのオーディオ・システムは基礎がしっかりしている。今まで四回オフ会に参加しているが、その度にアンプやスピーカーに手が加えられ、非常に自然な音場を作る方向に進化している。なお&トラさんの音は、ぼくの好む方向とほぼ一緒なので素直に憧れる。

少し話を戻す。

オフ会はバークレー・デジタルで始まった。ぼくは最初、モデルB が鳴っているものと思っていた。驚いて、「まるで LP と同レベルの音じゃないですか」と言った。軽やかでいて、キツさがない。自然な音楽が流れていた。しかし、なお&トラさんは言う。これはバークレー・デジタルだと。

タイプA にトランスポートを変更する。音楽のスピード感が上がり、音に芯が立ち、響きに厚みが出た。楽器のリアリティーは向上し、低音が輪郭を持つ。タイプA と比べるとバークレー・デジタルは響きが多く、華やかに過ぎる。少々、音を作っている感じ。一方、タイプA は特に目立った華やかさはないものの、何時間でも聴き続けられる様な音だった。タイプA に一番近い CD プレーヤーは、Playback Designs MPS-5 ではないかと思う。

次いで、タイプB に CD プレーヤーを変更。アラウのショパンが、ベーゼンドルファーの様に深い響きを奏でた時、ぼくは感想を書くことを諦めた。

蛇足

なお&トラさんは、タイプB を LP プレーヤーと比べてほぼ同等とみなしている。でも、ぼくはなお&トラさんの LP プレーヤーの音を以前聴いた。そして、今回ほどのショックを受けなかった。同等の音とするなら、何故、CD プレーヤー・タイプB を聴いて、ここまでショックを受けるのか。ちょっと見当がつかない。

ぼくが LP プレーヤーを持っていないから傍目八目になっているのか? タイプB が欲しくなって、まともに頭が働かないのか? いや、でも、タイプB を塚田氏に作ってもらうと、B.M.C. Audio で一式揃えるぼくの計画が崩れる。計画を崩してまでも、欲しいのか? 買ったところで生活はどうなる? でも、あの音は素敵...

う〜ん、悩む。あれ? 何を悩んでいるんだろ??

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